ん。…じゃ、帰ろうぜ。三郎も心配してるしさ。

(あなたに自分の帽子をそっと被せると、そのまま手を引かれ 家までの帰路を辿る…いつもの帰り道が少しだけ長く思える……)

……ほら、見えて来たぞ。
あ、三郎が窓から覗いてる。

>〇〇姉さん!大丈夫でしたか!?

おー、途中ですぐ会ったんで何も無ぇよ。…それより兄ちゃんは?

>…見たら分かるよ、全然怒ってないってことだけは言える。

苔一歩手前かもな……ほら、行こうぜ。大丈夫だから。

(大きな手に手を引かれ、玄関の扉がガチャリと開く…)

ただいまー。

>二郎!!〇〇っ!!

(奥のリビングから一郎が物凄い速度で走って来たと思えば、ぎゅっとその腕に抱きしめられていた…一緒に抱きしめられた二郎がぐぇ、っと引き攣った声を上げている……)

▽お、お兄ちゃん苦しっ…
▽帰って謝る!(じわりと涙を滲ませながら)