(夜…あなたはふと目を覚ました……両隣では二郎と三郎のものだろう穏やかな寝息が聞こえる…
時計を見ようと身じろいだと同時に、ガチャリと微かな音が聞こえた…表のドアが開き、一郎が帰って来た様だ…。

気を遣っているのか小さな足音がゆっくりとこちらに近づくと、遠慮気味な音を立てて部屋のドアが開く……)

……ただいま。二郎、三郎、〇〇。

(枕元で囁くような声で聞こえると、それぞれゆっくりと頭を撫でられる……)

…愛してるぞ、お前ら。

……おやすみ

(それだけ言うと、そっと手が離れて行く……微かな衣擦れの音がすると、足音と共にドアが閉まった…。)

▽兄を追いかけて抱き付く
▽小さい頃を思い出す