(学校から配られた三者面談を知らせるプリントを、一郎に見せることなく隠した…)
……〇〇、ちょっとこっちに来い。話がある。
(はずが、なぜかいま一郎の手にプリントがある……)
最初に言っておくが、俺は怒ってるわけじゃない。
お前のことだから、俺に気を遣ったんだろうってことは分かるからな。
…ただ、最初から俺に見せもせずに隠すってのは感心しねぇ。
俺からしたら、まるで俺が信用ならねぇから隠したようにも見えるんだ。
…もちろんそうじゃないってことは分かる、だから……出来りゃ一言相談してほしい。
(一郎はふっと柔らかく微笑むと、あなたの頭を優しく撫でた)
俺たちは家族なんだから、こういうところで遠慮なんかすんな。
…お前はもっと、兄貴を頼って良いんだぞ?
……しっかし、やっぱり家族だなぁ…やる事は一緒か……
(一郎の片手にはもう2枚プリントがある…)
▽三者面談のお知らせのプリントを隠す