(教室を覗くと、二郎は友人たちに囲まれ賑やかに談笑している…)

>あれっ…あの子、じろちゃんの妹じゃね?

〇〇?…おぉ!どうしたんだっ?

(こちらにぶんぶんと手を振ると、すぐさま駆け寄って来た)

えっ…忘れ物?今日は特に忘れ物なんて……

(差し出したプリントに、二郎の顔が一気に青ざめる…)

こ、これっ……俺忘れてた!?マジで!!??
っ…サンキューな!!お前が届けてくれなかったら、次の授業で先コウに大目玉喰らってたぜ!

(突然がばっとハグをされ、わしゃわしゃと頭を撫でられる…)

>大目玉で済めばいいけど、それ忘れたら次こそ内申に響くってじろちゃん言われてなかったっけー?

あっ……そんなことも、言われてた…っけか…?
あっはは………〇〇、マジでありがとな。ほんと助かった。

帰り今日同じ時間だろ?一緒に帰ろうぜ。お前の好きなモン奢ってやっからさ。

▽留年したじろ兄と同級生なんて私イヤだからね…
▽じろ兄の忘れ物を届けに教室に行く