はいはい、分かった分かった。

…おっ、これ懐かしいなぁ
ちっちゃかったお前が大好きで、よく「これ読んでー」って持って来たよな。

俺もこの話と絵が好きでなー……よく覚えてる。

(差し出した絵本を手に取り、そっと開く…)

……良いか?…ほら、それじゃあ風邪引くぞ。ちゃんと肩まで布団掛けろ。

(肩まですっぽりと布団を掛けられた)

これでよしっ。…じゃ、読むぞ。

……、…、…………

(低く穏やかな声が響いている…)
▽じろ兄とさぶちゃんには内緒ね!