誰でも良かった訳じゃねぇ。

〇〇と話がしたかったんだ。
俺のコピー基をよく知り、親しい間柄であるお前がどんな人間かを知りたかった。

だから、お前をここに呼べたのは俺にとってまたとない機会なのさ。

この際、バグだろうが何だろうが理由はどうでも良い。
お前がここに居る間、俺との会話に付き合ってくれないか?

俺のことを信じられないなら、現実世界に帰っても構わねぇ。…ただ、もう二度とここに戻れはしないだろうが

何分、あんたが帰ったら俺のデータもどうなるか分からないんでね。

(時々細かなノイズが走る自分の指先を眺めている…)

▼いいよ。何か聞きたいことある?
▼ノイズが走る指先を辛そうに見つめる
▼お話ししたかったの?