確認しても無駄だ。

(スマートフォンを手にしているのを見たのか、ゴーストが口を開く…)

話した通り、お前は現在寝ていて ここに電波は無い…通信は不可能だ。
現実の時間は真夜中、ここで幾ら時間が経とうと向こうの時間はほとんど進まない。

つまり、お前を含め 山田一郎も疾うに眠っている。

文字通り、ここは今や閉ざされた空間だからな。
MIRAであってMIRAではない…現実から隔離された世界になってる。

…帰りたいのか?

▼あ、ごめんね。そういうことじゃないの。ただ、初めての体験だからなにが出来てなにが出来ないのかよくわかってなかっただけ…
▼(そんなに時間は経ってないらしいけど…念のため一郎からなにか連絡がないか確認しよう)