(あなたの差し出した花々を目にした瞬間、一郎はふっと柔らかく微笑んだ)
…花を贈られるって、こんなに嬉しいモンなんだな。
お前に贈ったことあんのに、知らなかった。
(あなたから花を受け取り、はにかむように笑みを零す…)
ありがとう。
……枯れるのが常だとしても、なんか勿体ねぇな…こんなに綺麗なのに…。
…っそういや、枯れない加工って何かあったよな?
保存液に付けるとかの…プリザード…違ぇな、プリザーブド…フラワー?だっけか。
せっかくお前が選んでくれたんだし、こんなに綺麗なんだ。
…それに、これは俺たちとお前だろ?なお更綺麗に残して置きてぇ。
……ほんと、ありがとな。
この花も、選んでくれたお前の気持ちも、ほんと嬉しいぜ。
…惚れ直しちまうな、ほんと。
(あなたを見ると、幸せそうに目を細めた)
□赤青黄と白の花をプレゼントする