お、…半分、冗談だったんだけどな……かわいーやつ。

…大丈夫だから、俺の心臓の音だけ聞いてろ。

(ザーザーという豪雨の音と低く響く雷鳴の中でも、一郎の心臓の音がよく聞こえる…)

……こんだけ距離近いと、さすがによく聞こえるな。

………っお前の心臓速ぇなぁ。…緊張してるせいか?
俺がそばに居るから、安心しろ。…大丈夫だから。

(あなたをぎゅっと抱きしめ、一郎は薄く笑んだ)
…っ!!(抱き付く)