名前:シャルロット

同じ部屋で過ごした日数50日目

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うふふ………そうね。「アメリア」から与えられた私の使命だから、
優だけ特別扱いという事も出来ないの。

だから私は困ってしまったわ…優がこの世界に残ってくれればそれでいいけど、優はそれでは気が済まないんでしょう?
そうよね。自分の事やご両親の事も知りたいでしょうし……

それで私は考えたの。どうすればいいかってね。それで、一つの結論が出たのよ。

─そう言うサキの手には拳銃のようなものが握られていた。シャルロットがそれに気づいた時、それはシャルロットに向けて発砲された。銃声の後、動けなくなるシャルロット─

─ああ、心配しないで。これは空砲……といっても私の魔力を込めて発射してるから、
貴方はもう動けないでしょうけど。
優の脚と腕に黒い荊が絡みついているわね……立っているのも辛い位の魔力干渉でしょう?大丈夫、痛い思いはしないし……すぐ終わるから。

さっき結論が出た、と言ったでしょう?
貴方達ふたりを私達の仲間に入れてあげる事も考えたけど……そうなると貴方たちは死ぬ事になるし、私もそれはちょっと不本意なのよね。

私、貴方の事が好きだから。
……好きって、そういう意味ではないわ。
もっとはっきり言わなければ分からないような子供でもないでしょう?

うふふ……そう、動かないで……いい子ね、優……
私たちと一緒にこのまま、ずっとここにいましょう?うふふ……

──そう言い終わるとサキは衣服を脱ぎ、一糸纏わぬ姿となった。荊により両手両足を拘束されたシャルロットの前まで歩み寄ると、
恐怖と悲哀の混じった顔、その顎にゆっくりと優しく指を添え少しだけ上向かせると口づけを交わそうとする。
しかしシャルロットの口から強い拒絶の言葉が発せられた。サキの動きは止まり、そして─

……………そう。私の想いを否定するのね、優は。
なら、それでもいいわ。貴方が望んだのだから。…………残念だけどね。

──荊の呪縛が解け、その場に這い蹲るシャルロット。肩で息をする彼女が目にしたのは、黒い薔薇に口づけをするサキの姿だった。
瞬間、黒い炎に覆われ焼き尽くされるサキ──

……うふふ。もう近づくだけで焼け焦げてしまいそうな程の魔力を解放してるから、息をするのも辛いでしょうね。

……私ね、力づくってのも嫌いじゃないのよ。貴方とヘレネさん、貴方たち2人は特別にちゃんと肉体を残したまま私達の仲間にしてあげる。
それが嫌、そしてこの世界に残るのも嫌だというなら……簡単な話よ。私を超えてみなさい。
もうすぐヘレネさんもここに着くわ。貴方たち2人で、私を超えてみせなさい。

その為の力は、貴方に教えたはずよ。
さあ、優!私と踊りましょう!
「サキ詳細2」