名前:切原赤也

グラウンド14周目

もう一周!

(練習の途中、備品を取りに行くため部室へと向かった。)


(中に入り、レギュラー部員のロッカーの前までやってきた。

 ふと見ると、赤也のロッカーだけが開いたままになっている。
 中には確かに制服一式とスポーツバッグが入れられていた。

 彼はどこへ行ったのだろうと思いつつその場を通り過ぎようとする…)

おーい!


(どこからか声が聞こえた気がした。

 だが、どう見ても部室の中には自分一人しかいない。)

(空耳かあるいは外にいる人の声が聞こえたのだと思い、備品を探しに更に奥へと進んだ。)



(なんとか目当ての備品を手に入れ、部室の出口を目指す。)

おーい!!


(またどこからか声がした。しかも、先程よりもはっきりと聞こえた。)

(それは、部室の外から聞こえてきたとは到底思えなかった。

 一体どこから聞こえているのだろうと辺りを見回していると…)



(ピシッ!)