それでねぇ...ねぇ、俺の話聞いてる?それとも何だい 眠くなってきたのかなぁ?
童磨が様子を伺うように覗き込んできた
目が霞んでもはや彼の表情は見えない 途切れ途切れだが 病が移るから此処から出て行って欲しい と伝えた......え?何で今更?俺、此処に来てから一時間は喋ったよ 言うの遅いでしょ?
俺は退かないよ 退けって言っても
彼は何が何でも此処から退かないつもりみたいだ
家族や友人は巻き込みたくないとも伝えた それでもやだよ~
と笑うだけだった
押し問答は何度か続いたが先に折れたのはこちら側だったあのさ