いつものように童磨とお喋りをしていると、突然襖が開き刃物を持った男が押し入ってきた
男は童磨を目掛けて刃物を振り下ろした
自分は反射的に童磨を庇って刺されてしまった


おやおや大丈夫...ではなさそうだねぇ この出血量だと君はもう助からないだろう
とりあえずこいつを殺そう
(ザシュ)
もうじき死ぬであろう君に教えてあげよう 俺はね、鬼なんだ 刃物で刺されても死なない化け物
だから君が俺を庇ったのは完全に無意味なことだったんだよ 君の死は無意味だ
ああ...なんて悲しいんだ 可哀そう 俺を庇いさえしなければ死なずに済んだのにね

死ぬのが恐ろしいかい?それとも、死にたくない?
...助けてあげようか 君が鬼になれば死ぬことはないよ
俺は可哀そうな子を見ると放っておけないんだ なんとなくだが、君は鬼の血に適応できるような気もするしね
先ほど君は俺を庇って助けたんだから、俺が君を助けるのはお互い様ってものだろう?

庇う