勝負は哀しいくらい呆気なかった それも当然のことだ 自分は刀なんて振ったことはないし呼吸も使えない
負けるに決まってる...童磨は倒れ伏した自分を哀れむような目で見ている

あのね、ちょっと酷いことを言うかもしれないが 君って本当に鬼殺隊士?すっごく弱いよ 一番階級が下の子でももう少しマシだと思う
もしかして骨折とかしてた?それで戦いづらかったのかなぁ それなら納得...かなぁ?う~~ん...

童磨はぶつぶつと独り言を吐きながらこちらへ近づき
グッと首根っこを掴み上げた 一瞬首が締まり口の端から血の泡が零れる

.........あれぇ~?君、どこかで見たことあったような気がする

童磨の極彩色の瞳が自分の顔をじっと見つめる
...これはチャンスなのかもしれない 童磨が、自分のことを覚えていてくれれば...
自分は死なずに済むのかもしれない...!



童磨さん!!
具合悪い時は悪夢見がち2