おやおやぁ お客さんかい 悪いけど今取り込み中でね 文字通り

襖を開けた先には見知った顔があった
童磨は床に転がった女性を手で持ち上げ、自らと融合している最中だった
...いや、意味が分からない 融合ってなんだ!?他の人を自分の体内に取り込むってどんな状況だ!?
彼は人間ではないのか?化け物だったのか?言いたいことが山ほどあって頭がパンクしそうだ
何より、一番気になるのが、

どうしたそんなに汗をかいて 震えているよ可哀そうに...おや?よく見たら君、鬼殺隊の隊服着てるじゃないか
じゃあ今喰ったこの娘は君のお仲間だったかな?タイミングがよかったねぇ~


童磨は自分に気づいていない
自分の身体は身長が普段より縮んでいるし身体つきも華奢になっている
もっと早く気が付くべきだった 今の自分は鬼殺隊の女隊士の見た目になっているということに
まずい このままだと自分も喰われてしまう 逃げないと 逃げなきゃ 逃げなければ殺される

何処へ行くの 逃げるのかい?仲間が目の前で喰われたというのに...酷い子だねぇ 君の刀は飾りじゃないだろう
時間には余裕があるしさ、君の戦い方の情報が欲しいなぁ 俺を満足させてくれたら助けてあげるから

童磨は喋りながら自分の背後へ回って出口を塞いでしまった
だめだ...戦うしかない 勝てる気がしない...


具合悪い時は悪夢見がち