切「おーその辺の!おはよー!

今日も寒いな…風邪ひかねぇようにしねぇとな」


(朝いちばんに切島に会うことができた)
(寒さで鼻を赤くした切島に、チョコケーキの箱を差し出す)


ん!






…………へ!?


おぁっこ…これッお、おおお俺に…!?


義理…にしちゃ豪華だな……なんか見た感じ、めちゃくちゃ本命っぽいけど…

間違ってんじゃねぇか?爆豪に渡すやつじゃねぇかこれ…?


(不安そうに眉を下げ、こちらを窺(うかが)うように上目遣いであなたを見ている)


(違うよ!これは切島くんにあげるケーキなの!本命だからね!)






……マジか…………








すっっげぇ嬉しい…!!


俺、こういうのって義理しか貰ったことねぇし、本命とか無縁だと思ってバレンタイン呪ってた側の人間だったんだけどよ…

ああいや、本命貰えたのが嬉しいっていうより…













その辺のから貰えたことが嬉しいっていうか……。

爆豪が好きなんだとばかり思ってたから、正直諦めてたとこあってさ……



ッでも!おめーがこうやって気持ち伝えてくれたんだから、ハッキリしねぇのは漢らしくねぇよな!


(あなたからのチョコケーキの箱を崩さないように両手で大事そうに抱え、真っ直ぐあなたを見据えた)








その辺の!

その、おめーの気持ち…めちゃくちゃ嬉しい!



いつも爆豪と一緒にいるフリして、本当は爆豪の傍にいるおめーのこと見てた!






俺も、その辺ののこと…好きだ。



…これ、一緒に食べてもいいか?

放課後、空けといてくれよ。


(そう言って照れくさそうに目を細めた切島の頬は、寒さとは別の赤みが差していた)


切島ルート
V切島くんに手作りチョコケーキをあげる