…ふーん。

ポフィンっていうんか、あれ。

テメェが作ったんか?…そうか。


(今度は私の番。どうしてうちの裏庭にいたの?)



…黒い服着た人間に縄張りを荒らされた。

俺を捕まえようとモンスターをけしかけて来たから、全部返り討ちにしてやったわ。

…そしたら人間ども、なんかよくわからねぇ機械みたいなもん使ってきやがって。

認めたくねえが、このままじゃやられると思って一旦…いいか?一旦だぞ?退いたんだよ。

森ん中で隠れてる時も、ヘドロみてえなモンスターに触られたとこがずっと痛みやがって、動く度にどんどん体力無くなってって。


(だから助けた時にどく状態だったのか…ベトベターか何かのどくタイプのモンスターだろう)


やっと森を抜けたところにテメェの家があったんだよ。もうそん時には視界も霞んでた。

木の実の匂いと、人間の声だけが分かって…目ぇ覚めたら丸い機械の中に居たんだよ。


(丸い機械…研究所にあった回復用のカプセルだ)


いつの間にかボールに繋がれてっし…テメェが俺のトレーナーなんだろ?


捕まっちまった以上、モンスターは主人に従わなきゃならねぇ。

死ぬかもしれねぇってとこを助けられた恩だ。仇で返す程礼儀知らずでもねぇからな。

しゃーねぇから、テメェを護ってやんよ。

ただ、言うことを聞くに値しねぇと俺が判断したら、すぐにでも逃げ出してやるからな。


(懐きにくいとは聞いていたけど、言葉が通じるし、意外と分かり合えるかも知れない)

(これからよろしくね、カツキ)
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