(なんだか厳かな雰囲気の建物だ…)
(町中で一際目立つ大きな建物、オルデラタウンのモンスター研究所だ)


根「ようこそ雄英高k…じゃなかった、雄英研究所へ!

私はここで『ポケットには入らないサイズのモンスター』縮めて『ポケモン』たちを研究している根津博士さ!」


(扉を潜ると、足元から声がした)
(驚いて下を見ると、モンスターのような生き物が喋っている…!)
(限りなくアウトな名前のモンスターを研究しているのは、ポケットに入りそうなサイズの博士だった)


根「お菓子屋の子だね?連絡どうもありがとう。

モンスターを保護したんだってね?どんな子かな?」


(博士の小さな手に、モンスターの入ったボールを手渡す)
(博士はボールを受け取ると、後ろの大きな機械にかけた)
(中に入っているモンスターのことがわかるらしい)



根「おや、これは珍しい!

この子は研究対象になっている新種のモンスターだよ。

怪我をしていたと聞いたけど…応急処置が的確だったようだね、体内に毒が回らずに済んでいる。キミのおかげだよ。

この子は警戒心が強いのと、頭がいいものだからなかなか捕まえられないんだ。まだ謎が多いんだよ。

現段階では、『人と関わることによって彼らの警戒心に変化はあるのか』というリサーチクエスチョンのもと研究を進めているんだ。

そこでなんだけどね。」





(そこで顔を上げあなたの顔を真っ直ぐ見た博士)
(なんとなく言われることはわかっていた)

(研究対象として、この子を実験台に差し出せなどと言われるのだろう)
(庭を荒らされたとは言え、手当をした時点で少し情がうつってしまっている)


(やっぱりここに連れてくるのは間違いだったかな…)

(投げかけられるであろう言葉にどう応えるか迷っていると)








根「キミ、彼を連れて冒険してみないかい?」







(……………えっ?)


Pポケモンプロローグ3