ブ「カツキくんのトリミング終了しました!
綺麗になりましたよー」
(ブリーダーさんがカツキを連れて戻ってきた)
(毛並みがさらさらふわふわになっている!)
(シャンプーのいい匂い!)
(ブリーダーさんの心遣いなのかいたずら心なのか、オレンジのリボンを頭につけている)
疲れた………クソが……
(あなたの姿を見るなり駆け寄ってきて、ぎゅっと抱きついてはなれなくなった)
(そんなに嫌だったのか…それにしてもあの嫌がりようは心配だ)
(ブリーダーさんにやつあたりなどしなかっただろうか)
ブ「このカツキくんは、やすらぎのすずを持っているんですね。大切なものなんですか?
シャンプーの時に外すのをとても嫌がったんです。濡らさないよう注意はしましたが、一度ご確認ください。」
(やすらぎのすず…カツキに持たせた初めてのどうぐだ)
(手に持つのが煩わしいと言うので、首輪のようにして着けてやった)
(時々あずかって別のものを持たせたりしていたが、基本的にカツキはずっとこれをはなさなかった)
ブ「それと、マッサージもオプションでついていたのですが、施術しようとするとどうしても嫌がってしまって出来ませんでした…
シャンプーで私たちが触るのも本当は嫌だったようですが、すずを握りしめて大人しく我慢してくれました。
よほどトレーナーさんのことが大好きなようですね…あとでたくさん褒めてあげて下さい。」
(あ、ありがとうございました。ご迷惑をお掛けして申し訳ございません…)
ブ「とんでもない!仲が良いようで微笑ましいくらいですよ。
私、この町で長くブリーダーをやっていますが、こんなに人に懐いているカツキを見るのは初めてです。
もともと人には懐きにくい種類のモンスターですし…きっととても優しくて、素敵なトレーナーさんなんでしょうね。
マスターもいいですが、ブリーダーに向いているかも知れませんよ、ふふ。
本日はご利用ありがとうございました。
またいつでもお越し下さいね。今度はそちらのエモンガちゃんもご担当させて頂きますので」
(はい、また来ます。ありがとうございました!)
(こうして話している間も、カツキはあなたから片時も離れなかった)
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