『一日楽しかったよ、ありがと♡
プリ、半分貰ってくね。今度はそっちが遊びに来てよ
絶対また会おーね、可愛いモブちゃん♡
XXX』
(オレンジの折り紙には可愛らしい丸文字でメッセージが)
(白い厚めの紙は半分に切り取られたプリシールだった)
(カツキがあなたにキスをする様子がしっかりと写っている)
(………まずい)
……………。
オイオイオイ……どういうことだ?
テメェ…俺が居ねぇ間、呑気に男と会ってたんか…?誰だこの軽そうな男は……
随分仲良さそうじゃねぇか…キスなんかされやがってよぉ?満更でもねぇって顔だなァ??
(怒りと衝撃で、写真の男が自分そっくりであることに気がついていない)
(弁解する余裕も無さそうだ…!)
俺にわかるように説明してもらおうか…アッこら待てや!!逃げんなコラアアアアアアアアアアアア!!!!!!!!!!
(爆豪の手からプリと手紙を奪い、部屋の外へ飛び出した)
(とにかく逃げるのが最優先だ!)
(結局何故爆豪とカツキが入れ替わったのか原因はわからないまま、爆豪を宥めるのにもかなりの時間を有した)
(絶対また会おう、か)
(また会えるだろうか?)
(ふと見上げた空は、昨夜の雨が嘘のように雲ひとつなく晴れ渡っていた)
END