…ぃ……ぉぃ………!…

いつまで寝とんだ!!起きろっつってんのが聞こえねぇのかこのバカ!!!!!


(怒鳴り声の目覚ましで叩き起こされた)
(飛び起きると、目の前には見慣れた彼の姿が)


何でガン無視しやがんだ!!理由もなく態度変えられっとこっちがムカつくんだよ!!!
しれっと帰って寝やがって!結局俺も連れて来てんじゃねぇか!何が気に入らねぇんだ言えや!!!


(この怒鳴り方、話し方、見慣れた制服にキツめの美人顔…)
(あなたのよく知る爆豪だ!)


うお!!?!?
は?ンだよ急に!さっきまでの塩対応は……あ?

………モブ?


(思わず豊満な胸板に飛び込むと、しっかりと受け止めてくれた)
(大好きな匂いを胸いっぱいに吸い込み、心底安心する)


テメェ…本当にその辺のモブか?偽物じゃねぇな?モブなんだな!?


ッはぁぁぁぁ……!!!クソが…混乱しちまったじゃねぇか…!

あ?じゃあ夢だったんか?アレは…


(抱きしめられたままふと部屋を見回すと、カツキの姿がない。爆豪と入れ替わりで元の世界に戻ってしまったのだろうか?)


…あ?ンだこれ…


(爆豪がベッドに手をつくと、カサリと布ではない音がする。眠る前までカツキのいた場所だ)
(タオルケットを捲ると、厚めのツルツルした紙と、畳まれたオレンジ色の紙が目に入った。短冊に使った折り紙の余りだろうか?)


………は?


(それらを手に取った爆豪の表情がフリーズする)
(手元を覗き込むと…)


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