物「A組がこんなところに居るなんて珍しいじゃないか。
僕?僕はコスチュームの調整を頼んでたんだよ」
(B組の物間くんだ)
(知らない間にサポート科のラボ棟まで来てしまったらしい)
物「名前は確か…その辺のさんだったかな?
悪いね、目立たない人の名前は印象に残らなくてハッキリ覚えてないんだ。
よくあの爆豪と一緒にいるところを見るけど…付き合ってるの?
キミはここにヒーローを目指すための勉強をしに来てるんだろう?不純異性交友は感心しないよ?
それに、あまりオススメはしないなぁ。あんな乱暴で悪人面の男!
見たところキミ、目立たないけどA組じゃ貴重な常識人っぽいし…
キミには僕のような品性のある男の方が合ってるんじゃないかな?
どう思う?」
(急に現れたと思ったら意外とよく喋る)
(いつの間にか壁際に追い込まれていた)
(どうしよう…)
物「…ふふっ………なんてね。
目が泳いでる。戸惑ってるのが丸わかりだよ、面白いねキミ。
冗談は置いておいて、どうしたの?まさか迷子じゃないよね?
……え?本当に迷子…?
…はぁ。
ヒーロー科の教室棟なら、戻って階段を下りたら見えるよ。
全く…B組の僕に迷惑かけないでよね。
………でも
A組は気に食わないけど、キミなら面白いからまた会ってあげてもいいよ。
じゃあ僕は戻るよ、今度は個性でも見せてね」
(行ってしまった)
(なんだか散々皮肉られたような気がするけど、なんだかんだで助けてくれたようだ)
迷子男子