切「いつの時代も男子のバイブル!かっこいいぜー!!
『あべし!』『ひでぶ!』とかのやられるセリフの元ネタがこの漫画だぜ。
ラオウとケンシロウのバトルはもちろん熱いんだけど、俺は個人的にフドウとラオウのバトルシーンに感動したな…
フドウは最初、躊躇なく人を殺すことが出来たんだ。命を何とも思ってなかった。そんな時、後のケンシロウの恋人ユリア(幼少期)と出会って、手のひらに生まれたての子犬をのせられるんだ。
命の弱さ、尊さ、自分でも護ることができるってことを知って、フドウは変わった。孤児たちを引き取って、親代わりとして大切に育て始めたんだ。
だけど、フドウは戦わなきゃいけない使命がある。子どもたちの見てる前で倒れる訳にはいかなかった。
その身の上を知ってか知らずか、ラオウの武士道っていうのかな、戦いにしっかり一本筋を通すんだ。
自分と、部下たちとの間に線を引いて、『もしこの拳王がこれより一歩でも退くようなことがあれば、その矢でこのおれを射殺せ』(要約)って部下に命じるんだ。部下は物凄い数いるし、武器は飛び道具もあって完全に自分が有利なのに、ラオウはサシで戦うことを選んだんだ。ラオウがただのラスボスじゃないんだってよくわかるシーンだったな。漢らしくてかっこいいだろ?
そうなると、ラオウよりも身体の大きいフドウが圧倒的に有利だ。子どもたちの前で倒れる訳にはいかない、あの子らには自分しか身寄りがないと、戦うその背中はまさに父親(ヒーロー)だ…!力押しでラオウにも優勢だった!
だけど、どこからか飛んできた太い矢がフドウを射殺した…ラオウの部下たちだ。
ラオウは何をしてるんだ!って怒るけど、自分の足元を見て驚愕した。
そう…線より一歩後ろに退いてたんだ。
ラオウの命令は、退いた自分を殺すこと。それに背いてフドウを殺した部下に『恥を捨てて命を拾おうとは思わんわ!(要約)』と叫んで、そいつらも殺しちまうんだ。
悲しいシーンなんだけど、2人の男らしさがよく出ててジーンとこねぇか?
あとは有名すぎるラストシーン。ラオウとケンシロウのサシバトルの後だな。ここは内容を知らなくても見たことある奴は多いんじゃねぇかな?『我が生涯に一片の悔い無し!』ってやつ。
これまでの2人の関係性がわかってから見ると、より一層感動するから、絵柄が苦手とか言わずに一度目を通してみてほしい!
読んだら俺と話そうぜ!待ってるな!」
北斗の拳1