(ある日の朝)
(少しだけ寝坊してしまったが、いつもの電車にはギリギリ間に合いそうだ)
(気持ち急ぎ目に歩いていると、突然あなたの目の前に見覚えのあるハンカチが現れた)
(あなたが今朝用意して、鞄の中に入れたはずのものだ)
(よく見ると、赤い羽根の上に乗っているようだ)
ホ「ちょいと、そこの可愛いおじょーさん。ハンカチを落としましたよ」
(羽ばたく音と共に日が陰り、赤い翼の生えた一人の男性が空から舞い降りてきた)
ホ「ごめんごめん、突然でビビった?空から見てたんだよ、スマホ取り出す時に落としたでしょ?
走りながらは危ないからやめときな〜。LINE気になるのはわかるけど、危険な行為はヒーローとして見過ごせないの」
(目の前でふわふわと浮かぶハンカチを手に取ると、赤い羽根は彼の背にある大きな翼へと戻っていった)
ホ「え?俺?
ああ…初めましておじょーさん。俺はホークス、ヒーローだよ。
ビルボードチャートのニュース見てない?俺一応2位だったんだけどなぁ。やっぱ地元以外にも知名度広げてかなきゃね。
雄英でしょ?そろそろ急がないとやばみなんじゃない?
呼び止めちゃったの俺だし、時間もあるし…今日だけ特別に連れてってあげよう!
ちょいと失礼…」
(一方的に完結させると、あなたの背中と膝裏に腕を入れ、お姫様抱っこの状態にすると空高く飛び上がった)
ホ「危ないから捕まっててよ?あと舌噛まないように!
っしゃー、れっつごー雄英!」
(学校の正門前まで連れて行ってくれた!)
(…後に緑谷に聞いた話によると、彼は個性を使って人を運ぶことも可能らしく、わざわざ抱えて飛ぶ必要はないとのことらしい)
ホークス1