物「フリーハグ?
またA組の奴がおかしなことやってると思ったら…キミだったの。

そもそもフリーハグの意味は分かってるの?誰とでもハグするんだよ。小さな子どもからお年寄りまで、キミの好みじゃなくてもね。それに、日本じゃフリーハグなんて一般的じゃないでしょ。キミは良くても相手はハグしたいと思うのかな?さっきから見ていたけど、誰も来ないじゃないか。それこそ相当な物好きでもないと、冷たい目で見られてるんじゃない?」


(どこからか物間が現れ、近寄ってきた)
(話を聞く限り肯定的ではないように聞こえるが、それならさっさと去れば良いものをつらつらと話し続けている)


物「え?長いって?
…特に意味はないよ。ただ廊下でこんなことしてて邪魔になってるんじゃないかと思っただけさ。べつにキミの姿が見えたからわざわざ足を止めた訳じゃないよ。

まあ、このまま僕が去って0人っていうのも後味が悪いし、仕方ないから僕がしてあげてもいいよ。この広い心に感謝して咽び泣くがいいさ。

………ほら、おいで」


(こちらは一言も発していないのだが、なんだかよく分からない理論で自己完結したらしく、一度だけあなたをぎゅっと強く抱き締めて去って行った)

(…なんだったのだろう…)
フリーハグ