緑「もうすぐハロウィンだよね。だから、皆でハロウィンパーティをするんだって。
その飾り付けの下見を頼まれたんだけど、どういうのがいいのかわからないんだ。
良さそうなお店は見つけたから、一緒に選んでくれると嬉しいな」


(いつもと違うトートバッグを提げた緑谷が話す)
(そんな楽しそうな企画が進んでいたのか)
(クラスのみんなの提案なら、グループにメッセージが来ているかもしれない)
(後で確認しておこう)

(緑谷についていくと、大通りを外れ、細い道に入る)
(こんなところにお店があるのだろうか?)


緑「ふ、ふふ…

だめじゃないかその辺のさん…そんなに警戒心もなく男について来ちゃ」


(あなたの前を歩いていた緑谷が急に笑い出す)
(なんだか様子がおかしい…)

(そう言えば先程、緊張した様子は見せずにサラリと話しかけてきた)
(いつもの緑谷なら、女子への免疫の無さと爆豪への恐れで、二人きりで話すことすら戸惑うはずだ)


「君にこんなことしたい、なんて考えてるかも知れないんだよ」


(違う…緑谷じゃない!)


「ちゃんと警戒しましょうね、男の子は狼なんですから」


(違和感が確信に変わった瞬間、振り向いた緑谷(?)はあなたの後頭部を掴み、いきなり唇を合わせてきた)

(!!)

(予想外であるのと突然のことに、体が動かずにされるがままになってしまう)
(口内に液体を流し込まれ、思わず飲み込んでしまった)


「ふう…
やっと会えましたね…モブちゃん…」


(様子のおかしい緑谷の声を最後に、意識が途切れた…)


ハロウィン20183