(休みの日、特にすることもなく、のんびりと炬燵で眠ってしまった)


(突然紙やすりで左頬を擦られる夢を見た)
(寝苦しくて目を開けると、オレンジ色の毛が視界いっぱいに広がっていた)



ぬぇ…


カ「ッ!!な、何だテメェ!!

起きてんならそう言えや!!!」



(寝惚け眼でよく見えなかったが、もふもふした塊が物凄い速さでクッションの裏に逃げていった)

(…カツキ?)



みゃ…


エ「ん〜なんだ?

せっかく寝てたのに…モブ起きるのか?それなら退くけど…」



(小さな声が下から聞こえ、見ると仰向けになったあなたの胸の上でエイジロウが丸まって寝ていたようだ)
(寝ぼけていて気が付かなかったため起こしてしまったらしい)

(そのまま胸の上で背中を反らして欠伸をし、前足でふみふみし始めた)

(可愛くて退かすに退かせない…)



(起きてから何となく鏡を見ると、左頬には初日にカツキがつけた引っ掻き傷があった)
②うたた寝する