名前:世名

迷い込み24度目の夜

また来るね



(ここは〝ガッコウ〟の教室だ)

(クラスメイトは皮が剥げていたり腕が変形してたり)

(目が飛び出していたり何個もあったり)

(ヒトの体に違う頭がついていたり)

(みんな個性的でとってもかわいい)


(なのにわたしはみんなとちがう)


(なんだか、なんの変哲もない、「可愛げ」のない見た目だ)


(けど、クラスメイトのみんなはやさしいから)


(もうすぐ私もみんなと同じようになれるよ、と言ってくれる)


 
(──そっか、そうなのかな、もうすぐ、なれるのかな)

(だとしたら、うれしいな)

(そう思いながら、休み時間私の机に集まってきたクラスの子たち数人と話していると)


(後ろから視線を感じて、思わず振り返った)






魘される