名前:世名

迷い込み24度目の夜

また来るね




(何かが保てなくなったように不意に来たその感覚にしまった、と思いながらも、暗くなる視界と重力に逆らえずぐらりと身体が傾く)


(地面に倒れる衝撃を想像して目を瞑ったけれど、途中で誰かに受け止められたことによって身体は倒れることなく支えられた)








(…………世名)



なんか顔色悪いと思ってたら……

なんで……
──はぁ、今はそれどころじゃないね。

ベッド運ぶよ。
こういうのは俺より美森が頼りになるから今から呼ぶ。そのまま寝てて。


(ふわりと抱き上げられベッドまで運ばれた)

(その後駆けつけてくれた美森に貧血だと言われ体調が良くなるまで傍で看病してもらった)

(世名はそれを手伝いながらも、あまり言葉を発することなくあなたのそばに居た)





倒れる