名前:世名

迷い込み24度目の夜

また来るね





……………………






……空羽黎





……世名

ごめんね、仕事中なのにぼーっとしちゃってて……





全然、根詰める必要ないし

つーかもーちょい休んで欲しいくらいだよ、
空羽黎には




そんな、僕が好きでやってる事だし……
けど、ありがとう


……あのさ、世名





ん?





……別の世界って……やっぱり本当に、あるんだね


君が大切にしてるあんたちゃんに実際会ってみて、
ああ、本当なんだなって……確信しちゃったんだ





………………






ごめんね、突然こんな話して


そろそろ切り替えて仕事に戻るよ、ありがとう、世名




……ううん。

俺は何も









(そう言って立ち去ってゆく空羽黎の後ろ姿を、世名は何も言わず佇んだまま暫く見つめていた)






《RA》





なんとなく