名前:世名

迷い込み24度目の夜

また来るね




(貴女へ祈りを捧げるための)


(あのお方すら足を踏み入れないこの〝聖域〟で)



(開いているはずのない棺を覗き込んだ時)





(──息が、止まるかと思った)



(一瞬、貴女の姿が重なって)




(近づいてくる足音に慌てて我に返り、逃げるようにその場を後にした)


(棺の中の彼女を、1番に、みつけたのは、)




《RA》

うん