(無言の後、いきなり全速力で走り家に逃げた。)


(運良く振り切れ、家の近くまできた。)


(ゆっくりと歩いていると、数メートル前に人影がみえた)


(チカチカと点滅する街灯の下に、見慣れた顔が。)


(真人だ。顔を下へ向け、離れていても怒気を感じるほどすごいオーラをまとっている。)



(顔を上げこちらを認識した瞬間、こちらに向かって早歩きで近づいてくる。)


(逃げようにも、すぐ掴まってしまった。)



ねえ、俺いつも言ってるよね、

俺の許可なく、1人で外出は禁止だって。特に夜は。


どれだけ俺を心配させたら気が済むんだよ。



...怒ってごめんね。


もし、俺の知らないところで、厄介なやつらに絡まれたらって思うと、
気が狂いそうになるから。

(優しく抱き締められる。探し回っていたであろうせいか、少し汗ばんでいる。)


もう遅いから、帰ろう。

駄目。


...なんかアルコールの匂いがするんだけど、


俺の気のせいかな。


気のせいじゃないよね。


帰ってから説教しないと、ね。



ふふ、もうわかってるよね?


(いつもの展開だ。)




名前:真人

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話した言葉:家に向かって逃げる