…そういえばお前、いつも服とかバッグとか大量に買ってたもんな。
家にも行ったことあるけどやたら物が多かったし、未開封の袋なんかも結構あったような…。
単に買い物好きでファッションにこだわりがあるんだな、って軽く考えてたよ。

悪い、お前がそんなにストレスを抱えているなんて知らなかった。
俺がもっと早く気づいていればこんな事態にはならなかったのかもしれない。
(ぎゅ、と抱き締められ)
…ごめんな。部下のメンタルケアも上司の役目の1つなのに、心のどこかで「こいつなら大丈夫だろう」って勝手に決めつけていたんだ。
(「だから俺にも責任がある」と言って体を離し…)
……俺は今から行くところがあるから、戻ってくるまでここで待っててくれないか?
(先輩の切なそうな目を見たら嫌だなんて言えるはずもなく、分かりましたと答えれば、少し安心したような顔をして「じゃあ行ってくる」と背を向けた)
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