苦しくなったらすぐやめろよ。

(アキがズボンと下着を下ろしてベッドに浅く腰掛けた。あなたは足元にしゃがみ込み、股の間に顔を近づける。
ちらりと見上げると、彼は無表情でこちらを見つめていた。)

どうした?嫌ならやめていいぞ。

(首を横に振ったあなたが両手で陰茎をそっと包んだ。ちゅ、と音を立てて先端に軽く口付ける。アキの体が微かに動いた。

アキはあなたを見下ろしながら、心の中でこっそり「こんなことしなくていいのに」と思っていた。
フェラが嫌いなわけではないが、口淫なんて女からの一方的な奉仕だ。されている側は気持ちいいが、している方はむしろ苦しいし疲れるし気持ち悪いしでメリットなんてほとんど無いだろう。
自分だって、自分のモノなんか出来るなら一生咥えたくないと思う。

だから、彼女にはあまりさせたくなかった。
咥えてもらえば確実に自分は悦くなるだろう。でもそれじゃ駄目なのだ。彼女を気持ちよくさせることの方が大事だ。自分の快感は二の次でいい。

これが終わったらお返しに彼女を抱いてあげたいが、あいにく今日から生理らしい。
……自分だけいい思いをして、なんだか居心地が悪かった。)


私なら大丈夫です1