ああ、怒ってはいない。
お前があいつらに言ったことも、そのせいでマキマさんや本部の人間全員に俺が早くて小さくてセックスの下手な男だって知られたことも、今となってはどうでもいい。

俺は怒ってるんじゃない。
申し訳なく思ってるんだ。

(足を抱えられて奥を突き上げられる。一度イッてるのに疲れてないのか、先輩は無表情を崩さずに私を見下ろす。)

本当に悪かったよ…今まで気持ちのいいセックスをさせてやれなくて。
お前が全然満足してないなんて夢にも思わなかった。死ぬほどナカ締め付けてイきまくって気絶までしてたからさ。

(激しい揺さぶりが、ぐりぐりと奥に押し付けるような動きに変わって何度目かの絶頂を迎えた。
先輩は私がイッてる間も止まることなく動き続ける。

もう声すら出せない。ほんとうにしにそう。

先輩やめて、という思いで手を伸ばすと指を絡め取られてキスされた。
あ、手繋いでくれた。嬉しい。嬉しいけどもう抜いてほしい。)

あいつらが帰ってくるまで時間はたっぷりある。
ごめんな。今までのお詫びに滅茶苦茶気持ちよくしてやるから。

もう下手なんて思わないくらい…な。
嘘つき、嘘つき…怒ってないって、言ったのに…!