はっ…あ。

…っう、ぁ…。

(うねる膣内に眉をひそめつつ、アキはこの状況を愉しんでいた。
背を反らせて喘ぐ彼女を見ていたら無性に口を吸いたくなったので、頬を両手で包み込み強引に口づけしてやった。

鼻から漏れる声を聴きながら舌を吸い上げる。
熱くてどろどろに溶けた感触。ナカと同じだ。
彼女は上から下まで熱を持って、アキを受け入れていた。

ひとつになれそうだった。
彼女の熱に溶かされて、混ざり合い、ふたりでひとつの存在になれそうな感覚に陥った。
アキは自分でも気づかないうちに涙を溢していた。
あまりにも幸福な感覚を受け止め切れなくて、滴に形を変えて、外へ放出した。

この瞬間で時が止まれば……。

そんなことを思いながら彼女の中を味わい尽くす。非現実的な考えを馬鹿らしいと笑う余裕さえ、今の彼には無かった。)

……っ、もう…。

(イきそうだ、と呟けば、その言葉に反応した彼女が腕を回して上半身に抱きついた。
そして聞こえるか聞こえないかくらいの声で「私も…」と返した。

腰をがっしりと掴み、ラストスパートをかける。
もうなりふり構わずに奥を突き上げた。汗で張り付いた前髪をかき上げもせず、鬱陶しいと思うことすらせず、我武者羅に体を揺さぶった。

彼女の体を自分とのセックスでしか満足出来ないようにしておきながら、そんな自分こそ、もう彼女の中でしか絶頂出来ないのではないか……と思うくらい気持ちがいい。
可能であれば、ずっとこの中に入っていたい。

でも限界はやってくる。
迫り上がる射精感に追い討ちをかけるかのように動いた。彼女が感じるいいところだけを集中的に狙うと締め付けが強くなる。子種が欲しいと強請るような動きに、とうとう終わりが訪れた。)

……っ、ぅあ!

(腰を密着させ、奥の奥で力一杯射精した。
自分の中で溜まっていた快感が爆発して弾け飛んだ。生暖かい精液が子宮に入り込み、じんわりと浸透していく。
一滴残らず全て体内で出し切った。その達成感と心地良さに目眩がする。

腰を引いて陰茎を抜くと、栓を失った中から子宮内に入り切らなかった分がドロッと溢れてきた。
シーツに染みを作りながら糸を引く白濁を見ているとまた突き入れたい衝動に駆られたが……射精後の倦怠感と眠気がやたら酷い。

おかしい。いつもは1回出した程度じゃここまで疲労しないのに……駄目だ、力が入らない。
最早目も開けていられなくなり、彼女の上に覆いかぶさるように倒れ込んだ。

……もしかして強制終了なのか?)


むしろ夢であって2