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そろそろ、いいかな…。
(彼女の絶頂を見届け、中をかき混ぜていた指を引き抜いた。
ここまではいつも通り。普段と同じならこれから避妊具をつけての挿入になる。
でも今回は違う。生で挿れるのだ。目的は中出しなのだから。
アキはあなたの腰を引き寄せ、陰唇に亀頭を押し当てた。)
……挿れるぞ。
(薄い膜越しじゃない挿入に緊張してなのか、アキの表情が少し強張る。
彼女は「はい」とだけ返事をして、シーツをぎゅっと握り締めた。
ぬぷっ…。
熱い剛直が奥へ侵入していった。)
…っ、う。
(思わず声が漏れる。根元まで密着した腰が震える。
膣壁が竿全体に絡みつき、先端は柔らかい子宮口に当たっているのが感じられる。
生まれて初めてと言えるほどの快感だった。ゴムが無いだけでこんなに違うのか…と。
これは気を抜くとすぐにでも出してしまいそうだ。
……いや、早く部屋から抜け出すためにはその方がいいのだろうが、アキは歯を食いしばって下腹部の快感を我慢した。
ここで終わらせるのは、何だかとても勿体ない。
普段は妊娠の危険を案じてセックスにコンドームは必要不可欠だった。安全日と言われている日でも、ゴムを切らしてると絶対に挿入しないほどそこは徹底していた。
今日はまたとない機会なのだ。
せっかく生でやれるのだから作業的に速やかに終わらせてしまうよりも、この状況を楽しんでしまおうと考えていた。
始める前「さっさと済ませてここから出るぞ」なんて言っていた自分が一瞬脳裏に現れたが、アキはそれを追い返した。
普段は彼女の快感を最優先に考えて自分は後回しにしているくせに…。
結局は自分もただの男でしかなかった。
雌の体内を種で満たしてやりたいという原始的な欲求には逆らえなかった。
哀れだな、と己を嘲笑した。
見下して、軽蔑して、彼女をひたすら責め立てた。)
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