そうか。なら良かった。

(先輩は安心したように息をつき、吐瀉物が付着した側を内側にしてスーツを風呂敷みたいに包んだ。
顔を上げて、キョロキョロと何かを探すように辺りを伺っている。)

…ちょっと、このままの状態で待っていてくれ。すぐ戻ってくるから。

(そう言って近くのコンビニまで走っていく)



(…先輩は本当にすぐ戻ってきた。
手に下げたコンビニ袋の中から少し大きめのビニール袋を出して、その中にスーツを入れる。)

一応スポーツドリンクも買ってきたけど…吐いてすぐには水分を取らないほうがいいと思うから後で飲めそうだったら渡す。

ほら、ティッシュ。口の周り汚れてるから拭いとけ。


…すみません、本当に…私迷惑ばっかりかけて…っ
はい…大分楽になりました。