悪いな。
(寝室に着き、先輩は私をベッドに押し倒した。
覆いかぶさるように上に乗ってきて、冷たい瞳で私を見下ろす。)
俺はお前のことを、一切信用していない。
(はっきりと、淡々とした口調でそう言った。)
実際目の前で見ていないから会っていた奴が男か女か分からない。
自分の目で直接見ていないことは信用出来ない。
お前が何を言っても、本当に女と飲みに行っていただけだとしても、俺はお前を疑い続ける。
……何故かって?
俺との約束を破ったからだ。
無断で出かけたりしなけりゃ、こんなことにはならなかった。
もう少し賢い女だと思っていたんだがな。
お前は自分で自分の首を絞めたんだ。
約束さえ守っていれば良かったのに。
だから俺は悪くない。
最初に裏切ったのは、お前の方だ。
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