…。

(アキくんは一度静かに顔を伏せてから、一気にビールを呷った。飲み干したジョッキを置いて濡れた口元を手の甲で拭う。

近くを通りがかった店員さんを呼び止め「生追加で」と注文し、投げやりな動作でタバコを取り出して口に咥えた。)







…ま、思い出せないなら会ったことないってことですね。

(ライターで火をつけ、若干ため息混じりに紫煙を吐き出す。

…何だか微妙な空気になってしまった。私、変なこと言ったかな…?)
ううん…どこだろう。ずーっと昔に会ったような会ってないような…。