(よほど水が飲みたいのだろう、すんすん泣きながら水分を求める様子を見たアキは庇護欲と嗜虐心がない混ぜになったような感情が背筋からむくむくと膨れ上がった。
その証拠に自身の熱が一回り大きくなり圧迫感も増して、あなたは「きゅぅん」と子犬のような鳴き声を上げる。
守ってやりたい。可愛がってやりたい。
でもそれと同じくらい、追い詰めて、逃げ道を塞いで、泣いてる顔が見たい。
ドが付くほどノーマルな人間だと思っていた自分の厄介な性癖を自覚したアキは内心で舌打ちをした。)
口開けてろよ。
(そう言って自らの口に水を含む。そして虚ろな目でこちらを見るあなたに唇を重ね、片手で顎を固定すると口移しで水を飲ませた。
うまく飲めるように角度を調整し、ゆっくりと、少しずつ水を流し込む。
あなたは目を瞑り、喉が潤っていく心地良さに身を任せた。
アキが水を口に含み、あなたがそれを口移しで飲み込む。
体を繋げたまま、そんな行為を何度か繰り返してペットボトルの中身が半分ほどになった頃、ようやく終わった。
再びベッドに横になったあなたは満足そうに息を吐く。アキは残りの水を一気に飲み干して手の甲で口を拭った。
……そして、)
っ、ぅ゛あッ!?