そうか…なら、時間が来るまでもう少し寝るぞ。
(ほら、と体を引き寄せられて腕の中に閉じ込められる。
「や、やだ!私まだ昨日のこと怒ってるんですからね!?」と抵抗するが、アキは「うん…そうだな…」と聞いてるのか聞いてないのか分からない返事をして腕の力を強める。逃がさないと言わんばかりに足まで絡めてきた。)
…。
(そして再び小さな寝息が聞こえてきた。
…起きてる時より幼く見える寝顔を眺めていると、自分は何が理由であんなに怒っていたのか分からなくなってきた。
先輩はズルい人だ…と、アキの背中に腕を回して目を瞑る。もう1時間、この暖かい胸の中で眠るために。)
い、いえ…まだ早いですけど…。