……っ

そんなの…あの男が下手なだけだろ。お前、俺とするときはちゃんと濡れてるし、気持ちよさそうにしてんだから。

一方的に奉仕するだけなんて…恋人同士のセックスじゃない。お互いが気持ちよくて幸せじゃないと…そんなの…。

(丁度いい機会だと思い、私は先輩に全てを話した。

人間関係も最悪で長時間残業も当たり前な会社で働いて身も心もボロボロだったとき、友達に誘われた先の飲み会で出会ったのが彼だったこと。
明るくて優しい彼に惹かれ始め、飲み会の後こっそり2人だけで二次会をやろうと小さなバーに誘われて、そこで付き合ってみないかと告白されたこと。
最初は順調だったのに、段々お金を要求され始め、エッチも満足に出来ず口だけで彼を満足させる日々が続いたこと。
彼と恋人になって安定しつつあった体調とメンタルが再び不安定になってきたこと。

もう全部投げ出したかった。
彼も仕事も何もかもから逃げて、遠くに行ってしまいたい。
毎日電車に揺られながらそう思っていた…と打ち明けた。先輩は最後まで黙って私の話を聞いてくれていた。)


それで、ある日私の会社が悪魔の被害に遭って崩壊したんです。その時、私も出勤していて…ああ、私今日で死ぬんだなって思いました。でも……ふふっ!
あはは…私、なんでか分からないけど全然濡れなくて。一応慣らされたことはあるんだけど結局挿れられなくて…彼も気持ちよくなれないから、口と手で頑張ってたんです。