先輩がシャワーを浴びている今、ベッドで私は先輩のワイシャツを着ながら自らを慰めていた。
最初はこんな変態行為をするつもりはなかった。
でも脱いだ後のシャツが視界に入り、なんとなくそれを着て、なんとなく匂いを嗅いでみたら、あそこからじゅわっと蜜が溢れ出た。

先輩のにおい。
煙草の匂い混じりの体臭が染み込むシャツ。
不思議。煙草はどちらかと言えば苦手な方だったのに、先輩の匂いと混ざったらいつのまにか大好きになっていた。すごく落ち着くし、すごく興奮する。

お風呂に入ったばかりなのに先輩の香りに包まれて、あそこに指入れて、気持ちよくなっちゃってる。
興奮のあまり口の端から涎が溢れるけど、そんなこと気にしてられない。
肥大化したクリトリスを指でこねて、中に指を入れてかき混ぜる。気持ちいい。まるで先輩に触られてるみたい。

「先輩、先輩」と声に出して呼ぶと、シャツの香りがぶわっと強くなった気がして頭がとろける。
こんなの、癖になってしまう。どうしよう。やめられない。
ああでも早く終わらせないと先輩がお風呂から帰ってきてしまう。自分が脱いだ服を着ながらオナニーしてる女なんて、きっと気持ち悪がられる。嫌われてしまう。

「ひ…っぐ、いくっ、イぎゅ…っ」

限界を迎えそうになった瞬間、トドメをさすようにクリトリスを押しつぶし、中のいいところを擦り上げると身体中に電気が走ったみたいに痙攣した。
涎だけじゃなく涙まで溢れてきて、唇を噛み締めながら絶頂を味わう。

目の前が霞み、頭がぼうっとする。
荒い呼吸が少しずつ落ち着いていく。

…ちがう。こんなのじゃ全然足りない。

気持ちよかったけど、この程度の快感で終わりなんて中途半端すぎる。
もっと大きくて熱くて、私の中を満たしてくれるものじゃないと満足出来ない。
もっと強い衝撃を求めるように子宮がきゅんと疼き、再び陰核に熱が帯びる。

…ダメだ。まだ足りないけど、先輩帰ってくるし、やめなきゃ。

むくりと体を起こし、視線を上げる。







「もう終わりか?」

腕を組んでドアに寄りかかる先輩と目が合った。


……先…輩、い、いつから…。
◆彼シャツしながらオナニーする