い゛っ……!
(あなたに容赦なく蹴りを入れられてベッドから落ちたアキは、腰の辺りを押さえながら呻き声を上げる。
何が起こったのか分からずにしばらくキョロキョロしていたが、蹴り飛ばされた衝撃でベッドから落ちたのだと分かると顔をしかめて立ち上がった。)
こいつ寝相悪すぎだろ…どんな夢見てんだ?
(すぴすぴ寝息を立てるあなたは毛布や掛け布団まで蹴り落としていたらしい。
アキは軽くため息をついて床に落ちていたそれらを拾い、あなたにかけてから自分もベッドに入り直した。
再び蹴られては敵わないと思い、体に腕を回して脚を絡め、身動きが取れなくなるほどがっちりホールドする。)
…。
(……これで安心。さっきチラッと確認した時計では5時を指していた気がするから、まだ眠れる。
アキは目を閉じて、腕の中にいるあなたの香りを感じながら眠りに落ちて行った。)
◆寝相が悪すぎて先輩を蹴り飛ばす