ああ…アレな。
確かに昔はそう思っていたよ。
女の後輩食うほど飢えてねえし、お前をそういう目で見たこともなかった。

でも、気づいたんだ。
大事な部下ならずっと自分の手元に置いて見張っておかないといけないんだって。
目を離した隙に死ぬかもしれないだろ。見ていないところで悪魔か殺人鬼に殺されるかもしれない。事故に遭ったり災害に遭ったりして運悪く死ぬ可能性もある。

そんなの耐えられねえよ。
だから俺がいないと駄目な体にして他の男のところになんて行けなくさせてやろうと思った。
俺とのセックスでしか満足出来なくなったら、お前ずっと俺の側にいるだろ。

俺の側にいれば守ってやれるし、万が一死んだとしても目の前でお前の最期を見ることが出来る。いいことづくめじゃねえか。

だからそのために抱いたんだよ。
大事な部下守るためにやったんだ。後悔なんかしてないぜ。むしろこれで良かったと思ってる。



……何だよその目。俺、変なこと言ったか?


…先輩は、優しいけどひどい人ですね。
……なら、どうして私を抱くんですか?前に職場の部下と体の関係になるつもりは無いって言ってたじゃないですか…。