(俺が連れてくわ。そう聞こえた先には北さんがおった。
いつもの俺ならきっと任せとると思う。
でも何故か今日は譲りたくない、と思ってしもうた。)
.........俺も、保健室に用があったんで、
ついでに運んで行きます。
(咄嗟にでた嘘。
もちろん北さんは気付いとると思う。
少しの沈黙、なんて言われるかと思っとる矢先に)
(北) ......ほうか。なら○○は頼んだわ。
起きるまで一緒に待っとってやってや。
帰りは俺が送ってく
俺は部室で待っとるわ。
(任せたで、と言い俺の横を通り過ぎてく北さんの顔はセリフと全然合ってなくて、まるで牽制されとるような気持ちになった。
運んでる最中、
北さん、そう聞こえて○○ちゃんの方を見ると
寝とる時まで北さんの事ばっかなんやな...
きっと起きて俺がおったらガッカリするやろな...。
ズキ、とする心臓を無視して、保健室へと連れてった。)
(この気持ちに名前をつけへんまま。)
..........