アンペル「自然の力を無理矢理酷使して行う錬金術…こんなロクでもない技術を生み出す愚か者がクリント王国以外にも存在するとはな…」
〇〇から聞いたけど…良く分からないなぁ。何だか使うとヤバそうっていうのは分かるけど。
アンペル「私も〇〇から話を聞いただけだから推測になるが…素材の願いを無視するというのは、その素材の種類や適性を考えず、周囲の自然の力で強制的にそれを補わせて行使する錬金術という事だろう。もし究めたら、そこらの石ころや雑草で品質999で効果や特性マシマシの剣を作り出す…といった事が可能だろうよ。」
ふ~ん…それだけ聞いちゃうとなんかちょっとだけ魅力的な気もするけど…
アンペル「まあ、数回程度であればそこまで問題ではないだろう。だが、そのルアードといったそれに取り憑かれた輩が何度も使えば…」
……その周りの自然の力が枯れ果てて戻らなくなっちゃう?
アンペル「ああ。もうその地はほぼ永久的にナナシ草一本も生えなく不毛の大地となり果てるだろうよ。もしこの人工島のクーケン島で一回でも使ってみろ、まず真っ先に島を浮かばせているエネルギーを吸い上げられて島は間違いなく水没していただろうな…」
あ、あっぶなぁ…!そんな恐ろしい錬金術があったなんて…それは絶対に止める訳だね。
アンペル「ああ…だから〇〇。お前さんは良くやった。異界の件とは別だが、『錬金術士』の愚行を止めてくれた事…心から感謝するぞ」
根絶の錬金術