あ……っ…〇〇…?どうしたの、今日は冒険はお休みだよ?

(ライザこそ何だか様子が変だ。いつもの調子はどうしたのか尋ねる。)

あはは…しっつれいねー…あたしだってアンニュイな気分に浸る時くらいあるよ…

ただ…なんだろうね…最近は大抵誰かと一緒だったからかな…こう静かだと…『あの時』の事…思い出しちゃってさ…



あはは…おかしいよね?あの後も普通に泳げるし、特に水が怖いって訳でもないんだけど…ずっと独りでいるとさ…実はまだ、あたしはあの冷たい水の中に…そのまま沈んじゃって…いなくなる間際に、都合の良い夢を視てるだけなんじゃないかって…そんならしくもない事を考えたら…その、怖くなっちゃって…

(ふるふる…)

参ったなぁ…こんなに手が震えちゃって…これじゃ今日は調合できないね…

(ぎゅううっ…!)

あっ…〇〇…?

夢じゃない。ライザはこうしてここにいる。ここで自分とや皆と一緒にいる今こそが現実だ。
俺はライザに声をかける事にした。