『ギャアアアアァァーー………』

少女「はぁーっ…はぁーっ…!や、やっと…終わったぁぁぁ~~…!」

(な、何とか倒せたようだ…島で戦った奴よりは弱かったが、かなり危なかった…彼女の的確な援護が無かったら、倒れていたのはこちらだったろう…彼女に礼を言わなければ…)



少女「えっ?あはは…ど、どういたしまして…じゃないよ!むしろこっちがお礼を言わなきゃ…!

――助けてくれて、ありがとうねっ♪」

『はぁ……よかった…ほんとに無事で…』

(そうだ。お礼ならこの子にも言って欲しい。この子が君が襲われている事を教えてくれたから助けられた。)



少女「へ?この子って…あ!あの魔物に襲われる前に採ってた素材…」

(――しまった。ライザ達には受け入れられていたからいいが、いきなり素材が喋っているように言ったら変な目で見られて…)



少女「――そっか。貴方も助けてくれたんだね。ありがとう♪後、その言い方だと、君も植物の声が聞こえるの?オスカーが聞いたら喜びそう♪」

(あっさり受け入れられてしまった。錬金術士ってみんなこうなのか…?

……とりあえず、向こうで馬車を待たせてあるので、彼女に同行を提案する。)


少女「あ、それは本当に助かるよぉ~…ここから歩いて街まで帰るなんて絶対無理ぃ~…

――そうだ!ここまでお世話になったんだし、自己紹介しないとねっ!」




ソフィー「あたしの名前はソフィー。錬金術士のソフィー・ノイエンミュラー。君の名前も教えてもらっても…いいかな?」




―――これが彼女との出逢い。なんだかんだで長い付き合いになる、不思議の錬金術士との出逢いだった―――
不思議の錬金術士との出逢い1-5